CONTRASTは、創(造)る行為で私たちを魅了する人物にフォーカスし、彼らとの対話から「ものづくりの温度」を伝えるウェブマガジンです。

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CONTRAST [インタビュー] あなたに届け。

あなたに届け。

高山都(プロフィール)

高山都

プロフィール 高山都
女優、モデル。1982年生まれ、大阪府出身。TOKYO FM「RADIO DRAGON」の月曜火曜パーソナリティを担当(毎週月曜〜木曜、19:30〜21:55放送)。テレビ朝日「ストリートファイターズ」にて、ストファイサポーターを務めている(毎週月曜25:21〜25:51放送)。モデルとして多数の女性誌で活躍中。女優としても、映画「容疑者Xの献身」、ドラマ「ガリレオ」(フジテレビ)、「ROOKIES」(TBS)等に出演。2009年公開の映画「サマーリフレイン」では主演を務めている。ワニブックスより、リリー・フランキーが撮影した写真集「高山都 photographs by リリー・フランキー」が発売中。プラチナムプロダクション所属。
http://takayama-miyako.syncl.jp
http://www.tfm.co.jp/dragon

女優やモデルといった職業には、可憐で華やかなイメージが先行する。高山都は、その世界に身を置いて芸能活動を送る一人である。では、なぜCONTRASTが彼女をフィーチャーするのか?それは高山都が、女優やモデルのパブリックイメージとかけ離れたカルチャーに造詣の深い存在だからに他ならない。彼女が愛してやまないのは邦楽ロック。ほぼ毎日のように更新される彼女のブログやtwitterには、愛用の洋服やコスメの情報以外にも、バンドやライブの話題が綴られている。それらの一部を読むだけで、彼女にとっての音楽が、決して一過性の流行でないことが伝わってくる、音楽への愛を感じさせる内容だ。現在、高山都はTOKYO FMの『RADIO DRAGON』という番組のパーソナリティを担当している。生放送のパーソナリティとして、まだ1年のキャリア。それでもライブ会場へ何度も足を運び、現場で体感したことを言語化して、リアリティのある情報を発信してきた。ルックスだけでなく、その奥行きのある視点は、多くのリスナーから支持されるようになった。彼女の発する声や綴る文章からは、もはや音楽が生活の一部のような印象すら受けるのだ。いま向き合っているラジオの仕事を中心に、音楽にまつわるエピソードを幅広く語ってもらった。

Text by Shota Kato Photo by WYPAX

サブカル好きになったきっかけは、リリー・フランキーの『美女と野球』

僕はTwitterで高山さんを知って。アイコンがLOSTAGE五味岳久さんの五味アイコンだったから、最初は「音楽関係の人かな?」って思ったんですね。

高山

あはは。

タレントさんだってことに気付かなくて。それからブログを読み込ませてもらったんです。これはほんの一例に過ぎませんけど、サカナクションのようなポピュラーなバンド以外にも、avengers in sci-fiThe Mirrazandrop毛皮のマリーズみたいな現在進行形のバンドの名前が出てきたことには驚かされました。

高山

ありがとうございます。

敢えて聞きますけど、いわゆるサブカルチャー大好きですよね?音楽以外にも。

高山

大好きです。いろんな音楽や映画や本が、自分自身とお仕事に繋がっていると思います。

きっかけは何だったんでしょう?

高山

お友達が貸してくれた本がリリー・フランキーさんの『美女と野球』で。その前から『誰も知らない名言集』は読んでいたんですけど、『美女と野球』でハマって『小さなスナック』とかも読むようになって。みうらじゅんさんとやってる『週刊SPA!』の連載は必ず毎週読んでます。あとは『週刊プレイボーイ』の連載も大好きで。ここまでハマって、いろいろ辿った人は初めてかもしれないですね。

じゃあ『東京タワー』が出る前からのファンなんですね。

高山

はい。ずっと追っかけをしていたんですよ。出待ちもしたことあります。

あなたに届け。

芸能界のどこかでお会いしそうじゃないですか?

高山

「いつかお会いしたいな」とは思っていたんですけど、もう大好きすぎて(笑)。『風とロックフェス』でサンボマスターを観ていたときに、気付いたら私の隣りにリリーさんがいて。「私大好きなんです!」って思いきって声を掛けたんです。

かなり思いきった行動に出ましたね。

高山

そのときに貰ったタオルは今でも大切に持っています。

リリーさんは、高山さんの写真集を撮っていますよね。どうでしたか、大好きな人とお仕事出来た感想は?

高山

もう、夢が叶ったというか…。一生に一度かもしれない写真集だから、やっぱり大好きな人に撮ってもらいたくて。ダメもとでリリーさんにお願いしたら「いいよ」って言って下さったんです。

ライブ会場のステージとフロアから生まれるエネルギーに感動する。

お仕事のキーワードの一つである音楽について聞かせて下さい。高山さんはラジオやテレビを通じて音楽と密接な生活を送っているわけですけど、これまでのリスナー遍歴を簡単に振り返ってもらえますか?

高山

小学生の頃にJUDY AND MARYにハマって、ずっとYUKIさんが好きで。中学でTHE YELLOW MONKEYを聴いて、ミッシェル・ガン・エレファントとかブルーハーツだったり、ブランキージェットシティを通ってきましたね。女性だとCHARAさんも聴いてました。やっぱりバンドサウンドというか、ロックを感じる音楽が好きで。

じゃあ、『RADIO DRAGON』やご自身のブログでも紹介している、比較的アンダーグラウンドな音楽を聴くようになったきっかけは何だったんですか?神聖かまってちゃんなんかは、女優さんやモデルさんには縁遠いと勝手に思っていて(笑)。

高山

(笑)。入口はフェスですね。一気にたくさんの音楽に触れられたことが楽しくって。

あなたに届け。

一般的には、CD買ったり、ダウンロードしたりでアクションが終わってしまうと思うんです。高山さんに感心させられたのは、その後に多くのライブを観に行って、現場の空気を体感している点で。参考までに、2010年は何本のライブを観に行きましたか?

高山

年末に数えてみたら128本でした。

え?128本って1年間の3分の1じゃないですか!

高山

その前の年も年間80本くらいだったんですけど、『RADIO DRAGON』のお仕事を始めてから圧倒的に音楽に触れる機会が増えたんですよね。お仕事で私に求められることって、リスナーの方達に生の声を届けることだと思うんです。音楽知識がすごくあるわけじゃないけど、現場で観て感じたことを自分の言葉で伝えたいから、なるべく行くように心掛けています。それと、ライブの後にCDを聴いてみると、ライブに行く前と聴こえ方が違ったりすることありませんか?そういう楽しみもあるから、ライブありきなんです。

分かります。ライブって、音源にはない新しい見方や解釈を教えてくれますよね。

高山

あと、会場にいるお客さんのキラキラした表情を見るのも好きで。お客さんは取れないチケットを頑張って買って来ているじゃないですか?だから、本当に目が真剣で輝いているというか。ミュージシャンもそれを分かっていると思うんです。ステージとフロアから生まれるエネルギーに感動するんですよね。

創作物や空間としてのライブを意識しているんですね。

高山

ラジオで話す時には、まだライブに行ったことのない人に「行ってみたい」って思ってもらえるように心掛けていますね。あと、せっかくお友達や知り合いのライブに呼んでもらっているんだから、些細なことでも力になりたくて。私は公に出る仕事をしているから、ブログとかで発言することで興味を持ってもらえるきっかけにしたいんです。