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CONTRAST [インタビュー] ガムシャラに向き合う精神性

ガムシャラに向き合う精神性

望月昭文 / 宇宙(プロフィール)

望月昭文 / 宇宙

プロフィール 望月昭文 / 宇宙
日本を代表するハードコア・バンド、ENDZWECKのドラマー。兼、COZMEDIAの代表取締役社長。兼、インディーズ・レーベルcosmic noteの代表。兼、PUMP UP THE VOLUME FESのオーガナイザー。

【ENDZWECK】 1997年にCABLEとして結成。同名バンドがアメリカで活動している事から、1999年にENDZWECKへと変更。その年に発音源『we are not pessimistic』を「HARD CREAM RECORDS」より発表。2002年、2枚目の単独作『a farewell to arms』を「OUT TA BOMB」より発売。2004年、ベルギーの名門レーベル「GOODLIFE RECORDINGS」より編集盤をリリース。2度のU.Sツアー、数々の来日バンドとの共演を果たし、2006年には初のフルアルバムとなる『THE GRAPES OF WRATH』を「COSMIC NOTE」よりリリース。2007年には『Naked And The Dead』を「STEP UP RECORDS」から。その後ヨーロッパツアーを経て、2009年にミニアルバム『ulysses』を「COSMIC NOTE」よりリリースした。2012年3月にcosmic noteが企画する「graf orlock(CA, US) & DANGERS(CA, US) JAPAN TOUR 2012」へ参加。疾走するドラムと叙情的なコードワークに憂いを帯びたヴォーカルがのるというその音楽性はニュースクールハードコアという枠を飛び越え、多数のフォロワーを生み出している。 http://blog.endzweck.org/

日本の激情/ハードコア・シーンの立役者ENDZWECKのドラマーであり、国内バンドのリリースはもとより海外バンドの招聘まで行なうインディーズ・レーベルcosmic note代表、パンク/ハードコアの祭典PUMP UP THE VOLUME FESのオーガナイザー、はたまたTシャツプリントやCD-R/DVD-Rコピー業務を請負うCOZMEDIAの代表取締役社長、さらには虎視眈々とラーメン屋の開業まで狙う望月昭文、通称・宇宙。

彼の一挙手一投足には、バンド活動を通して培われた行動力、決断力が伴い、それらを武器にしながらガムシャラに邁進し続けている。外面はクールでも芯は熱気に溢れる彼の姿は、多数の後進を育て上げてきた。「そんなつもり全然ないっす」と宇宙氏は言うだろうが、事実、そうなのだ。かく言う私自身もその背中を見て影響を受けた人間の一人。人情を忘れず、周囲と絶妙なバランスをとりつつ物事に向かう姿勢に感銘を受けた。

では、周囲を巻き込みながら力強く進み続ける原動力はどのように形成されたのだろうか。宇宙氏の幼少期やバンド活動の成り立ちを振り返り、現在、そして、今後の展望を大いに語ってもらった。

Text by WATACO, Ryoko Araki Photo by WYPAX

聖飢魔Ⅱの衝撃

青年実業家兼ドラマーの宇宙さんに、色々聞かせてもらえたらと思うんですけど。

宇宙

需要ないと思うけどなあ。

いやいや宇宙さんのこういうのがあると、若い方々が「バンドやっててもこういうことができるんだな」ってわかったりするんですよ。ではまず過去のお話を。出身はどちらなんですか?

宇宙

出身は横浜です。

何歳くらいまでいたんですか?

宇宙

小学校から高2くらいまでかな。幼稚園は高井戸だったけど。

最初に音楽に接したのはなんですか?

宇宙

3歳からピアノやってました。小学校3、4年生くらいまで。

ああ、じゃあ結構しっかりやってたんですね。

宇宙

そんなにしっかりとじゃないけどね。バイエルとか。

それ楽しんでやってたんですか?それとも…

宇宙

どうなんだろう?3歳の頃の先生が結構きつかった記憶がある。スパルタ系で。音大生だったかな。家のなかでスキップの練習をさせられたり、間違えると定規で手を叩かれたり…辛すぎた(笑)。

それが若干トラウマになったりとか?

宇宙

いや、小学校の時の先生が優しかったから全然。

CONTRAST [インタビュー] 望月昭文 | ガムシャラに向き合う精神性

なるほど。では、ポップスなどの音楽にはいつ頃興味を持ったんでしょう?

宇宙

小6の時、従兄弟に借りて聖飢魔Ⅱを聴き始めてからかな。それまでは聖闘士星矢のサントラとかドラクエのサントラとか、アニメの主題歌とかテレビで流れてる音楽聴いてたよ。カセットで買ってたかな(笑)。

じゃあ、聖飢魔Ⅱが初めてのバンドサウンドみたいな印象ですか?

宇宙

んー、バンドっていう意識じゃないかな。単純にかっこいいって思って。なんだろう?まあ、あの風貌も変わってるしね。小6でデーモン小暮のオールナイトニッポン聞いてたもん。予約録音出来ないから、始まったら録音ボタン押して、カセットに録ってたよ。

聖飢魔Ⅱにハマるきっかけは、曲やビジュアル、ラジオのどれなんです?

宇宙

曲が最初だね。歌詞が小学生には過激で衝撃的だったのかも。「殺せ!」とか(笑)。はじめて自分で買ったCDも聖飢魔Ⅱだったし。あ!違う。アイドルのやつだ。小泉今日子とかいっぱい入ってるオムニバス。

でも単体では聖飢魔Ⅱですよね。そしたら思い入れも…。

宇宙

うん、思い出補正までかかってる(笑)。ライブがまた良くて…。見たことある?

僕は無いんですよ。宇宙さんは今も頻繁に行ってますよね。そこからメタルにも傾倒するんですか?

宇宙

いや、聖飢魔Ⅱはテレビで流れてくる音楽の延長で聴いてたから、深く掘ったりはしなかった。小学生だからね。

ビッグバンドからメタルまで

なるほど。では、中学校に行ってからはどのように広がっていくんですか?

宇宙

うん、中1からブラスバンド部だったからクラシックとかビッグバンドみたいのを色々と聴いてたかなー。

ブラスバンドでは何を担当してたんですか?

宇宙

ホルンだよ。ただ、あんまり練習はしてなくて、高校2年位からはサッカー部の練習に出てたりしたかな。

わはは。

宇宙

でも、ドヴォルザークとか好きだったから練習してたし、聴いてもいたよ。

おお。超意外ですよ。他には何聴いてました?

宇宙

聖飢魔Ⅱも引き続き聴いてたし、あとは好きだった女の子からレコードもらったんだけど、それがThe Style Councilで。それをよく聴いてたな。あ!そのレコードまだあるよ(笑)。超エモい!

(笑)それプレゼントなんですよね?

宇宙

うん。超甘酸っぱい。中1か中2じゃないかな。

その子とは、その先付き合ったりとかは…?

宇宙

ないっすね。いやまあ、そのあと超エモい話があって…割愛するけど!(笑) あと、フリッパーズギターとかAztec Cameraとかもその子の影響で聴いたかな。

じゃあとにかく色々聴いてたんですね。

宇宙

そんなに深くはないけどね。周りに教えてもらってBOOWYとかZIGGYとかXとかも聴いたし。時系列が定かじゃないんだけど一時期からやたらとメタルにハマったなあ。
GWARとかHELLOWEENとかSCORPIONSとかそのへん?よく覚えてないけど(笑)。横浜そごうに伊藤政則の番組見に行ったりしてた。知ってる?TVKの。(ROCK CITY

ああ、僕も見てました。そこからバンドにグッと入っていくんですかね。

宇宙

いや、全然いってないっす(笑)。

CONTRAST [インタビュー] 望月昭文 | ガムシャラに向き合う精神性

紆余曲折が多い(笑)。じゃあ、引き続き平行して色々と聴いてたんですね。

宇宙

うん。Beastie BoysとかGREEN DAYとかも聴いたり。あとビデオ星人をよく見てた。

ハイスタ(Hi-STANDARD)がコーナー持ってた番組ですよね?

宇宙

それ俺は見たことないわ。

超初期です。初期のころはハイスタが出てたらしんですよ。

宇宙

そうなんだ。あとは、ビルボードTOP100的な、PVを流してるMTVの番組をじいちゃんちに行って録画したりしてた。雑食だった気がするな。変わらず、深く掘ったりとかはないけど。いまだにないです。

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